原作は、直木賞候補となったサスペンス界の新鋭・道尾秀介。さまざまな伏線が結実するラストに驚愕。
あらすじは、
タケとテツの中年詐欺師コンビは、ひょんな事からやひろ、まひろの姉妹、やひろの彼氏・貫太郎と出会い、共同生活を送る。彼らが家族のように過ごす中、姿のない脅威が迫る。そこで5人は一発逆転を賭けた大勝負に打って出る。
阿部寛さんが出演してるってだけで、軽いノリで観てみましたが面白かったです。
海外のラスト5分で大どんでん返し!!みたいな映画とは違い、ラストに向かって少しずつ伏線を回収する、わりと穏やかなエンディングになってました。
何故か詐欺師の話なのに、誰も損をしないハッピーエンドなのがまたよかった。
話の中に、カラスは詐欺師、親指は父親を表す、というシーンがあります。
なるほどね。それでタイトルが「カラスの親指」なのね、と思わせるほっこりしたシーンです。ガチャガチャした場面はなく、終始穏やかな映画になってました。
少し前の映画にはなりますが、気になっていた方、騙される話が好きな方はオススメの映画です。